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ヤモリが食べるものから学ぶ害虫対策|生態と撃退法を徹底解説

ヤモリが食べるものから学ぶ害虫対策|生態と撃退法を徹底解説

家で見かけるヤモリ。一体、野生のヤモリは何を食べているのでしょうか?そもそも、ヤモリが出る家の特徴など、気になる点も多くあります。

また、ヤモリが嫌がるものや、できればヤモリが来なくなる方法を探している方もいることでしょう。さらに、ヤモリのふん対策に頭を悩ませることも少なくありません。

この記事では、ヤモリの生態から具体的な対策まで、あなたの「知りたい」に総合的にお答えし、ヤモリとの上手な付き合い方を解説していきます。

  • ヤモリの食性と害虫を捕食する役割
  • ヤモリが好む家の環境と具体的な侵入経路
  • ヤモリを寄せ付けないための具体的な予防策
  • フンの掃除方法や注意点など衛生的な共存の仕方
目次

ヤモリが食べるものから知る生態と害虫対策

ヤモリが食べるものから知る生態と害虫対策

うちなー害虫バスターズ・イメージ

  • 野生のヤモリは何を食べていますか?
  • ヤモリは害虫を食べてくれますか?
  • ヤモリが家に来る理由は何ですか?
  • ヤモリが出る家の特徴とは?
  • ヤモリの冬眠はどこで?

野生のヤモリは何を食べていますか?

野生のヤモリ(特にニホンヤモリ)は、主に昆虫類やクモ類を食べる動物食性の生き物です。夜行性であるため、夜になると活発に動き出し、餌を探します。

ヤモリの主な獲物となるのは、ゴキブリ、クモ、蚊、ハエ、蛾、ワラジムシといった、私たちの身の回りにいる小さな虫たちです。その食性から、人家の周辺にいる多くの害虫を捕食してくれる存在と言えます。

まれに花の蜜や果汁を舐めることもありますが、これらは補助的なもので、主食ではありません。ヤモリが健康を維持するためには、昆虫などの動物性タンパク質が不可欠です。自分の頭より小さい、口に入るサイズの動くものであれば、積極的に捕食対象とします。

ヤモリは害虫を食べてくれますか?

ヤモリは害虫を食べてくれますか?

うちなー害虫バスターズ・イメージ

ヤモリは、人家に侵入する害虫を捕食してくれる、非常に有能な益獣です。古くから「家守(ヤモリ)」という漢字が当てられてきた通り、家を害虫から守る存在として大切にされてきました。

ヤモリが捕食する害虫は多岐にわたります。例えば、多くの人が苦手とするゴキブリの幼虫や小型個体、食品にたかるハエ、そして病気を媒介する蚊などが含まれます。また、家屋の木材を食い荒らすシロアリの羽アリも捕食対象です。

ヤモリの捕食能力は高く、ヤモリが生息する家屋において、特定の害虫の発生率が低下する傾向があるという報告もあります。

ヤモリが1匹いるだけで、殺虫剤を使わずに害虫の数を自然にコントロールする効果が期待できます。ただし、ヤモリだけで完全に害虫を駆除することは難しいため、他の対策と併用することが望ましいです。

ヤモリが家に来る理由は何ですか?

ヤモリが家の中に入ってくるのには、はっきりとした理由があります。主に「餌の存在」と「隠れやすい環境」、そして「侵入できる隙間」の3つの条件が揃うと、ヤモリは家を魅力的な住処と判断します。

第一に、家の中に餌となる害虫が豊富にいることです。ゴキブリやクモ、ハエなどが多く生息している家は、ヤモリにとって絶好の狩り場となります。

第二に、ヤモリが安心して隠れられる場所が多いことです。ヤモリは臆病な性格のため、日中は物陰に潜んでいます。家具の裏やエアコンの室外機周辺、物置など、暗くて狭い隙間は格好の隠れ家です。

そして、家に侵入できる物理的な隙間があることです。ヤモリは体が非常に柔らかく、約1cmほどのわずかな隙間があれば簡単に通り抜けることができます。

ヤモリの主な侵入経路と対策

侵入箇所特徴対策方法
窓・ドアの隙間サッシの劣化や網戸の破れなど隙間テープや補修シールで塞ぐ
換気口・通気口フィルターの網目が粗い場合がある目の細かい防虫ネットを設置する
エアコン配管の穴壁と配管の間に隙間ができやすい専用の配管パテで隙間を埋める
基礎部分のひび割れ建物の経年劣化による亀裂補修材でひび割れを修繕する

これらの侵入経路を塞ぐことが、ヤモリの侵入を防ぐ第一歩と考えられます。

ヤモリが出る家の特徴とは?

ヤモリが出る家の特徴とは?

うちなー害虫バスターズ・イメージ

ヤモリが頻繁に出没する家には、ヤモリが好む環境的な特徴がいくつか見られます。もしご自宅にヤモリをよく見かける場合、以下の点に当てはまっていないか確認してみることをお勧めします。

まず、餌となる虫が多い環境です。生ゴミを放置していたり、キッチン周りの掃除が不十分であったりすると、ハエやゴキブリが発生しやすくなります。これがヤモリを引き寄せる最大の要因です。また、夜間に点灯している玄関灯や窓の明かりに虫が集まり、それを狙ってヤモリが現れることもあります。

次に、家の周りに隠れ場所が多いことです。庭に雑草が生い茂っていたり、植木鉢や不要な物がたくさん置かれていたりすると、ヤモリだけでなく害虫の住処にもなります。家の壁にツタなどの植物が茂っている場合も、絶好の隠れ家兼移動経路を提供してしまいます。

そして、家屋自体に隙間が多いことも大きな特徴です。前述の通り、古い家屋で窓枠や壁に隙間があったり、網戸が破損していたりすると、ヤモリは容易に侵入できます。

ヤモリの冬眠はどこで?

ヤモリの冬眠はどこで?

うちなー害虫バスターズ・イメージ

ヤモリは変温動物であるため、冬になり気温が下がると活動が鈍くなります。しかし、哺乳類のように完全な冬眠状態に入るわけではなく、「越冬」という形で寒い季節を乗り切ります。

活動が鈍る10℃以下になると、ヤモリは暖かく、温度変化の少ない安全な場所を探して身を潜めます。野生下では、石垣の隙間や倒木の下、落ち葉が積もった場所などでじっとしています。

人家の周辺では、普段隠れ家としている場所がそのまま越冬場所になることも少なくありません。具体的には、家屋の外壁のひび割れ、雨戸の戸袋の中、屋根裏、物置の隅といった場所です。これらの場所は、外気の影響を受けにくく、天敵からも身を守りやすいため、越冬に適しています。

時には、数匹のヤモリが同じ隙間に集まって、体を寄せ合いながら春を待つ「集団越冬」の様子が観察されることもあります。

ヤモリが食べるもの以外の視点で見る害虫対策

ヤモリが食べるもの以外の視点で見る害虫対策

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  • ヤモリが嫌がるものは何ですか?
  • 知っておきたいヤモリのふん対策
  • ヤモリを寄せ付けないスプレーは効果あり?
  • ヤモリが来なくなる方法はありますか?
  • ヤモリが食べるものを知り実践する害虫対策(まとめ)

ヤモリが嫌がるものは何ですか?

ヤモリが嫌がるものは何ですか?

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ヤモリは益獣である一方、どうしても家の中に入ってきてほしくないと考える方もいるでしょう。ヤモリを傷つけずに遠ざけるには、彼らが嫌がるものを利用するのが効果的です。

ヤモリは嗅覚が優れており、特に刺激の強い匂いを嫌う傾向があります。代表的なものとして、ハッカ油や木酢液の匂いが挙げられます。これらを水で薄めてスプレーボトルに入れ、ヤモリの侵入経路やよく見かける場所に吹き付けておくと、忌避効果が期待できます。

ただし、これらの匂いは永続的ではないため、効果を持続させるには定期的な散布が必要です。

また、ヤモリは餌や隠れ場所がない環境も嫌います。したがって、餌となる害虫を駆除し、家の周りを整理整頓して隠れ家になるような物陰をなくすことが、根本的な対策となります。清潔で開けた環境は、ヤモリにとって居心地の悪い場所なのです。

知っておきたいヤモリのふん対策

知っておきたいヤモリのふん対策

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ヤモリが家にいることの数少ないデメリットが、フンによる汚れです。ヤモリのフンを見つけた際の適切な掃除方法と注意点を解説します。

フンの特徴

ヤモリのフンは、長さ5mm~1cm程度の黒または茶色の固形物で、その一番の特徴は先端に付着している白い塊です。この白い部分は尿酸の結晶で、鳥のフンと似ていますが、ヤモリのフンはより小さく細長い形状をしています。この白い塊があることで、他の虫やネズミのフンと区別できます。

掃除方法と注意点

ヤモリのフンには、まれにサルモネラ菌などが含まれている可能性があるため、衛生面には注意が必要です。掃除をする際は、使い捨ての手袋とマスクを着用することをお勧めします。

乾いたフンは、ティッシュペーパーなどでつまんで取り除きます。フンがあった場所は、アルコール除菌スプレーなどを吹きかけた布で拭き取り、しっかりと消毒してください。フンや使用したティッシュなどは、ビニール袋に入れて口を縛ってから捨てると衛生的です。掃除の後は、必ず石鹸で手を洗いましょう。

ヤモリを寄せ付けないスプレーは効果あり?

ヤモリを寄せ付けないスプレーは効果あり?

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市販されているヤモリ用の忌避スプレーは、補助的な対策として一定の効果が期待できます。しかし、スプレーだけでヤモリの侵入を完全に防ぐのは難しいのが実情です。

多くの忌避スプレーには、ヤモリが嫌うハッカ油などの天然成分や、特殊な香料が含まれています。これらをヤモリが通りそうな窓枠や壁、換気口の周りに噴霧することで、ヤモリを遠ざける効果を狙います。

ただ、効果の持続時間は製品や使用環境によって異なり、特に雨風にさらされる屋外では成分が流れてしまいやすいというデメリットがあります。このため、定期的に繰り返し使用する必要があります。

より確実な効果を求めるのであれば、忌避スプレーの使用と並行して、前述したような侵入経路となる隙間を物理的に塞ぐ対策を講じることが大切です。スプレーはあくまで「ヤモリを寄せ付けにくくする」ための一手段と捉えるのがよいでしょう。

ヤモリが来なくなる方法はありますか?

ヤモリが来なくなる方法はありますか?

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ヤモリが家に寄り付かなくなるようにするための最も確実な方法は、ヤモリにとって魅力のない環境を作り出すことに尽きます。これには、長期的な視点での対策が求められます。

第一に、餌となる害虫を徹底的に駆除することです。こまめな清掃で食べこぼしや生ゴミをなくし、ゴキブリやハエの発生源を断ちます。害虫がいなくなれば、ヤモリが寄り付く最大の理由がなくなります。

第二に、侵入経路を完全に塞ぐことです。家の内外を点検し、壁のひび割れや配管の隙間、網戸の破れなどを徹底的に補修します。物理的に入れなくすることが、最も効果的な侵入防止策です。

第三に、隠れ家をなくすことです。家の周りに不要な物を置かず、雑草を定期的に刈り取るなど、見通しの良い環境を維持します。

これらの対策を地道に続けることで、ヤモリが自然と寄り付かない家にしていくことが可能です。

ヤモリが食べるものを知り実践する害虫対策(まとめ)

記事のポイントをまとめます。

  • ヤモリの主食はゴキブリ・クモ・蚊などの小型昆虫
  • 家の害虫を捕食してくれるため「家守」と呼ばれる益獣である
  • ヤモリの存在は害虫発生率を自然に低下させる効果が期待できる
  • 家に来る理由は「餌」「隠れ家」「侵入経路」の3つが揃うため
  • 餌となる害虫が多い家はヤモリを誘引しやすい
  • 雑草や物陰など隠れる場所が多い環境を好む
  • 約1cmの隙間があれば窓や配管周りから簡単に侵入する
  • 冬は活動が鈍くなり、建物の隙間などで越冬する
  • ヤモリ対策の基本は「餌の駆除」「侵入経路の封鎖」「隠れ家の撤去」
  • ハッカ油や木酢液など、刺激の強い匂いを嫌う性質がある
  • 市販の忌避スプレーは補助的な効果として活用できる
  • フンは白い尿酸の塊が特徴で、掃除の際は衛生面に注意が必要
  • フンには菌が含まれる可能性があるため、直接触れずに消毒・除菌を行う
  • ヤモリを根本的に来なくするには、長期的な環境整備が不可欠
  • ヤモリとの共存も一つの選択肢であり、過度な駆除は逆効果の可能性もある
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